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AN/URT-33は、1970年代から長年にわたりアメリカ軍のパイロットや乗員に使用されてきた、超小型の個人用サバイバル救助ビーコン(送信機)です。 これまでのPRCシリーズのような「音声通話」を主目的とした無線機とは異なり、「自分の位置を救助隊に知らせるための信号(ビーコン)を発信する」ことに特化した緊急用装備です。 主な特徴とスペック 用途: 航空機から脱出したパイロットが、救助機に対して自身の位置を標示するために使用。 周波数: 243.0 MHz(軍用航空緊急専用波)。 動作モード: BEACON(ビーコン): 特徴的な「掃引トーン(スイープトーン)」を自動で連続発信します。救助機はこの電波を頼りに方向を探知(DF)します。 VOICE(音声): 限定的ながら音声送信も可能ですが、出力が弱いため至近距離での誘導用です。 起動方式: 手動スイッチのほか、パラシュートが開いた際にワイヤーが引かれて自動的に起動する仕組みを備えていました。 電源: 専用の電池(BA-5253/Uなど)を使用。 運用の立ち位置 装備場所: 通常、パイロットが着用するサバイバルベストのポケットや、射出座席のサバイバルキット内に収納されています。 サイズ: 掌に収まるほどコンパクト(タバコの箱より少し大きい程度)で、非常に軽量です。 限界: 受信機能を持たない(あるいは極めて限定的)ため、救助隊からの返答を聞くことは想定されていません。 歴史と後継 ベトナム戦争から湾岸戦争にかけて広く使われましたが、現在はGPS位置情報を送信でき、双方向通信が可能なAN/PRC-112や、さらに高度なAN/PRC-149、CSEL(AN/PRQ-7)といった次世代機に置き換えられています。 | |