The AN/PRC-117...

AN/PRC-117
画像提供:小松 氏


AN/PRC-117
送受信周波数30MHz〜90MHz,
電波形式FM,
送信出力1W〜10W.
AN/PRC-117は、現代の戦術通信における「主役」と言える、極めて多機能な次世代型・広帯域マンパック無線機です。
これまでのPRC-104(HF/遠距離)、PRC-112(救助)、PRC-113(対空AM)の機能を、これ1台でほぼすべてカバーできるほど進化しています。
主な進化とスペック(特に普及している117G型)
広帯域対応: 30 MHz 〜 2 GHz。VHF、UHF、さらにはLバンドまでカバー。
通信モード: 音声通話だけでなく、高速なIPデータ通信が可能(動画配信や地図情報の共有など)。
衛星通信(SATCOM): 衛星を経由して、地球の裏側とも直接通信できます。
電子戦対策: 「HAVE QUICK II」や「SINCGARS」といった高度な周波数ホッピングに対応。
重量: 約3.7kg(本体のみ)?6kg前後。PRC-113よりも高性能ながら軽量化が進んでいます。

シリーズの変遷
AN/PRC-117A/B/C/D: 初期のVHF/UHF対空通信モデル。
AN/PRC-117F (Falcon II): 2000年代の主力。デジタル暗号化やSATCOMが一般化。
AN/PRC-117G (Falcon III): 現在の主流。スマートフォンのようにデータをやり取りできる「ネットワーク中心の戦い」に対応したモデル。

なぜ重要なのか?
これまでは地上用(PRC-77など)、対空用(PRC-113)、衛星用と複数の無線機を背負う必要がありましたが、PRC-117の登場により、一人の通信兵が地上・航空・衛星のすべてとこれ1台で交信可能になりました。

[Back]