![]() 画像提供:JA3JEA ![]() 画像提供:石橋 賢一 氏 PRC-1077 送受信周波数30MHz〜87.975MHz,FM,25KHzステップ,送信出力0.1/1.5/5W. AN/PRC-1077は、1980年代から90年代にかけて登場した、ベトナム戦争時代の名機AN/PRC-77の「現代版アップデート(近代化改修)モデル」といえるVHF帯戦術無線機です。 アメリカ軍の制式採用というよりは、主に輸出用(FMS:対外有償軍事援助)として開発され、多くの同盟国で使用されました。 主な特徴と進化(PRC-77との違い) 外観の継承: ケースの形状やサイズはPRC-77とほぼ同じで、既存の背負いフレームや車載マウント、アクセサリをそのまま流用できました。 内部のデジタル化: 真空管や古い電子部品を多用していたPRC-77に対し、1077は完全にソリッドステート(半導体)化されています。これにより信頼性と電力効率が大幅に向上しました。 周波数範囲の拡大: PRC-77: 30.00 〜 75.95 MHz(50kHzステップ) PRC-1077: 30.000 〜 87.975 MHz(25kHzステップ) これにより、最新のAN/PRC-119 (SINCGARS)と同じ周波数帯をすべてカバーできるようになりました。 液晶ディスプレイ: 周波数の設定状況をデジタル表示できるようになり、暗所での視認性が向上しました。 出力: 約2W(低)〜 5W(高)。PRC-77(約2W)よりも強力な電波を飛ばせます。 運用上のメリット 低コスト: SINCGARS(PRC-119)のような高度な周波数ホッピング機能(跳躍周波数)を持たない分、安価で導入しやすく、基本的な音声通信を必要とする軍隊に最適でした。 互換性: シンプルなFM通信機であるため、古いPRC-77から最新のPRC-119(シングルチャンネルモード時)まで、地上部隊の主要なVHF無線機とすべて交信可能です。 開発メーカー 主にアメリカのDatron World Communications社などが製造しており、現在も一部の国々では現役で運用されています。 |