The BC-314...
BC-314は、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍通信隊(US Army Signal Corps)が使用した、長波・中波(LF/MF)帯用の軍用受信機です。
前述の短波用「BC-312」とは兄弟機の関係にあり、シャーシの構造や外観はほぼ共通ですが、受信できる周波数帯が異なります。
主な仕様と技術的特徴
受信周波数: 150 kHz 〜 1,500 kHz。
当時の航空無線、船舶無線、および標準放送帯の一部をカバーしていました。
受信モード: AM(音声)および CW(電信)。
電源: DC 12V〜14V。
車両バッテリーからの電力を、内部のダイナモータ(DM-21)で高電圧に変換して動作します。
回路構成: 9本の真空管を使用したスーパーヘテロダイン方式。
RF(高周波増幅)2段を備え、非常に高い感度と選択度を誇りました。
重量: 約26kg。
運用と関連モデル
BC-344: BC-314のAC 115V駆動版です。家庭用電源や発電機がある固定局で使用されました。
使用場所: 主に指揮車や通信車両に搭載され、中距離の通信や無線方向探知、気象情報の受信などに活用されました。
末尾記号: BC-314-C、D、G、L、Rなど、製造時期や改良によってアルファベットが付きますが、基本的な性能はほぼ同じです。