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アメリカが参戦してまだ、間もなくは、物資利用の制限もゆるかったのか、ハンドル のスポークは黒いプラスチックで覆われ、シフトレバーのブーツもゴムでした。 ジープが本格的な量産に入ってからは、スポークは剥き出し、レバーのブーツは革製 となりました。この時期は、まだグローブボックスは有りません。 ミッションは前進3段、後進1段。トランスファーは高低2速の他、動力取り出しも 考慮しての設計か、ニュートラルポジションも有ります。 | 初期のJEEPのリアパネルには、ウイリスもフォードも各社名ロゴのプレスが入り ます。スペアタイヤのブラケットは3本スタッドで1本には盗難防止のロックが装備できま す。この時期はまだスペアタイアのサポートやリアパネルの補強ブラケットはついており ません。又、トレーラー牽引への対策もまだされておらず、トレーラーライトソケットや チェーンフック用のアイボルトも装備されてないというシンプルさ、テールマーカーの 位置も後の量産型とは違っております。 |
ペイントは、#34087 フラットのオリーブドラブです。 初期のウイリスは薄い鉄板を溶接して作った、このスラットグリルをつけておりまし た。ブラックアウトライト類もマーカーのみで、ドライビングランプはまだ装備されてい ません。 | ごく初期のMBはフロントウインド下部のパネル部分の背が低く、結果としてウイン ド全体の寸法も低く出来ています。その為ウインドを倒した時に使うタイダウンフックも通 常より長いものとなっております。 |
初期にはウイリスもフォードも断面が円いマフラーを装備しておりました。 後のオバールマフラーより容量も少なく、排気音も大きめです。 ボディサイドや後部コーナにつくハンドルは主にスタック時のハンドトレイルとして 使用する様ですが、他にもバンバーとしての役目等、実に機能的なものです。 |
通常、運転席側につく真鍮製の消化器は、初期には助手席側に着きます。 真鍮製の3枚のプレートは左から、シフト、コーション、ノメンクレイチャーで、製 造年月日、シリアルNO、操作方法やメンテに関する情報までわかる様になっております。 | この頃はまだイグニッションスイッチはキー式で、クラッチペダルはスクェア形で す。アクセルペダルの右の丸い物はフットレストで、実際使ってみると、悪路では非常に 具合の良いものです。クラッチ、ブレーキ両ペダルの下の円いものはブレーキマスターシリンダーのメンテ 用口の蓋です。 | リアシートクッションの下に仕舞ってあるのはカンバス製のハーフタイプのドアで す。リアパネルの裏に留めてあるのは始動用のクランクです。 これを使う時は、念のため点火タイミングを遅めた方がよろしい様で、さもないと 私の様に手首をいためます。 | リアシートは、跳ね上げて荷のスペースを大きく取ることができます。 量産型ではシート裏にタイアポンプを装備しております。 両リアフェンダー後部とタイヤ間の(タイヤハウス内)デッドスペースは、ツール ロッカーを設えることで活用されています。 |
エンジンは、現在では珍しくなったサイドバルブ式の水冷直4、約2200cc。 低速のトルクが力強いロングストロークですが、圧縮比が低いためハンドクランキン グで始動させるのも容易です。 電装は6Vで、AC製のパンケーキタイプのエアクリーナーは初期だけにみられるも の。 | ショベル、アクスをつける為、ボディ自体にそれ用の凹みがあり、収まり易い様に なっています。この時期はまだガスタンクサンプはスクウェア形です。 |
中央に速度計を配し、右上に電流、右下水温、左上は燃料、左下油圧の各メーターで す。 メーター類の上にある2つの丸い突起は照明で、直接メーター を照らします。 | ウイリスのスクリプトの上に書かれた番号は軍のレジストレーション(登録)ナン バーです。最初のころは、このブルードラブという低視認性の色が指定されておりました。 しかし、スターマークなどは白です。初期のJEEPにはブルードラブのナンバーのまま、 両側面に目立つ白星を大書きした車体もよくあって、矛盾した一面が見受けられます。 |
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※上の画像をクリックすると大型画像が見られます。MBのナンバーに注目!!※ |
このページは、このMBのオーナーである岐阜県在住のT.H氏の ご協力により完成したものです。 |
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